【小説】私の心で空を飛ぶ

半月よりもすこし膨らんだ月が沈むころ、今夜も私は出かけることにする。

寝巻の上にセーターとコートを着込む。耳まで隠れるニット帽をかぶる。
くちびるに厚めにリップを塗る。マフラーで顔の半分を隠す。手袋をつける。

部屋の電気を消して、音が鳴らないようにベランダの扉を引く。
予想通りに外気は冷たくて、マフラーから漏れる息も白くなる。
ちぎった綿のような雲々の向こうに夜の空が真っ黒に広がっている。

このあいだ買った寝袋を取り出し、足を入れて胸まで持ち上げる。
やっぱりひどい格好だなこれ。でもここまでしないと寒いしなあ。
「……ふふ」
それでもなんか微笑んじゃう。

暖かい紅茶を入れたタンブラーを寝袋の下のコートのポケットに突っ込む。
寝袋にくるまったミノムシみたいな姿のまま、
転ばないように跳ねてベランダに出る。後ろ手に引き戸を閉める。

「行きましょうか」

軽く跳ねてそのまま浮き上がる。
私は空に向かう。ゆるやかな速度で上昇していく。

「……寒いなあ」
できるかぎりの格好をしたつもりだったけど、冬の夜の空はどうにも足先が冷たい。
上半身の防寒ばかり考えてしまってたかな、寝袋の中で両足をこすりあわせる。
体をくるりと地上に向けると、私の家の屋根はずいぶん小さくなっていた。

顔を上げると、この町を取り囲む山々が黒く沈んでいるのが見える。
山の形だけは分かるけれど、森も地面も生き物もみんな闇の下に眠っている。
まばらに立つ送電塔のランプが小さく赤く点滅しているだけ。
山のすそに流れる川もほとんど判別できない。
目をこらすと月の光を切れ切れに反射しているのが見えて、
水が流れていることがようやくわかる。

雲が近くなった。
どうにもまだ寒い。すこし体を慣らしておこう。
寝袋に包まったまま軽く伸びをして、そのまま空に横たわる。
うつ伏せになって、私の町を見下ろす。
屋根に隠れているせいか、真下の景色にそれほどの力を感じない。
少し顔を上げると山のふもとまで広がった明かりが見える。
なんだかふしぎな気分だ。
町の生活の音はここまでは届かない。かすかに電車の走る音だけが響く。

寝袋の中でコートのポケットをあさって、チョコの包装紙をむく。
なんとか口元まで運んでかじる。甘くておいしい。

そろそろ行こうか。
体を起こして、私はさらに上に昇っていく。
雲の中に入ってしまわないように気を付ける。
冷たいし顔が痛いし全身が濡れてしまうし、何もいいことがないから。

そうなんだけど、私の昇っていくスピードより雲の動きはずっと速い。
「うわっぷ……」
だからときおり引っかかる。
これほんとに嫌なんだよ……。
雲に入ってしまうと視界がなくなる。
なんとか寝袋から両手を取り出して、顔を覆う。そのまま上昇して、雲を抜けるのを待つ。
顔も寒いけどなんとかなっている。なにより足が寒い。
体育座りの格好で体を丸めるけど、寒いものは寒い。靴下も二重に履いたのになあ……。
「……あっ、そうか!!」
そうだ、今度からは寝袋の底にカイロをいくつか入れよう!
どうしてこんな簡単なことに気付かなかったんだろう。

気を紛らわせるためにぐるぐると旋回していると、雲を抜けた。
雲の上に出たことは、いつでもすぐに分かる。
まず1つには、地上の音が消えるからだ。ここでは、風が吹く音しか聴こえない。
そしてなによりも、明るいから。雲も大気も遮らない星の光がここにある。
地上から見上げると真っ黒なのに、上空から見上げる空は濃い紺色だ。とってもきれい。

コンディションはいいみたいだ。遠くに風が吹く音は聴こえるけど、
少なくとも、私がいるこの場所には強い風は吹いていない。
とはいえ、上空の風向きが変わることなんてよくあることだから、
寝袋にくるまってしばらく様子をうかがう。
……あったかいなあ。さっきまで寒かったのは、やっぱ風があったからかなあ。

5分ほどそのまま待っていた。わりあい気持ちよくて寝そうになってしまった。
とりあえずは大丈夫そうだ。そう寒いとも感じない。
寝袋のジッパーをすこし下ろして両腕を出す。
たぶん外気温はかなり低いと思うけど、火照った体には心地よい。
上体を起こして、改めてあたりを見渡す。
地上から見るより月は大きく明るく、その周辺の星は光に隠れて見えない。
だけど、空の端の方には月に惑わされない星々が見える。

「んっふっふふ」
ポケットに入れておいたタンブラーを取り出す。
蓋をあけると湯気が立ち上った。ゆっくりと紅茶を飲む。おいしい。
ほうと吐き出す息もすべて白く消えていく。
ゆるく吹く風に体が流され、私の体は回る。
月と、星と、雲と、その下の淡い光と、私の白い息と。
紅茶の香り、私の体の温かさ、空気の澄んだ冷たさ。

そのうち紅茶を飲み終える。体は暖かいけど、そろそろ戻る頃合いだ。
空になったタンブラーをポケットに押し込んで、体を寝袋にくるむ。
そうして私は地上へと帰る。帰りは自由落下だ。耳鳴りさえ気にしなければすぐに着く。

うまく減速してベランダに降りる。部屋に入って、寝巻以外の装備を脱ぎ捨てる。
今日もよかった。ベッドに入りながら考える。布団は冷たいけど上空ほどではない。
「……なにか、……次のためのこと……、あったよなあ……」
枕もとで充電していたスマホをちらりと確認して、私はすぐに眠りについた。

【植物コラム】キョウチクトウのなまえだには毒がある

キョウチクトウという木を知っているだろうか。
過酷な環境でも育つため、街路樹なんかとしてもよく用いられている。
その辺を散歩していても民家に植えてあるのを見かける。

さて、大学の研究室で過ごしていたある日、
同じ研究室で働いているガチ植物学者の女性Nさんと、
野外調査に向かうことになった。

当日、Nさんの車で高速道路を走っているとき、
Nさんからクイズが出された:
「山﨑くん、道路の脇に生えてる植物の名前わかる?」
「えーと、キョウチクトウかな」
「お、当たり」
広島でよく見かけた気がして、自然と名前が出てきた。

キョウチクトウってね、毒があるんだよ」
「へー、どこに毒があるんですか?」
「なまえだ」
名前だ? 言葉を発すると呪われるとか呪術的な話?

しばらく噛み合わない話を続けて、ようやく、
彼女が「"生枝"」と言ったのだと気付き、
また、彼女も、僕が「"名前だ"」と勘違いしたのだと気付き、
2人で大笑いして事故りかけた。

そのときに教えてもらったけど、キョウチクトウの枝を
バーベキューの串の代わりに使って何人か死んだ事件があるとか、
けっこうな強さの毒らしい。身近に潜む恐怖。

それから、いまググってみると、キョウチクトウ広島市の市の花だった。
戦災後、最初に生えてきたのがキョウチクトウだったからとか。
広島市街にはあちこちにキョウチクトウが植えられているような記憶がある。

【広島出身者が贈る】広島風お好み焼きをご家庭で作るためのレシピ

はじめに

島風お好み焼きをおうちで作るやり方を書こうと思う。写真と動画もあるよ!

本場のお好み焼き屋は大きな鉄板でお好み焼きを作る。
それに似た機構であるホットプレートだと作りやすい。
でも、ご家庭にホットプレートがあるとも限らない。うちにもない。

大丈夫だ、2口のコンロと2枚のフライパンがあればなんとかなる。
さあ、単なる"お好み焼き"とは全く異なる体験をしよう。

 

※私は広島出身であり広島風お好み焼きを"広島焼き"と言われるとなぜかむっとするタイプであり広島では世間一般に"お好み焼き"と呼ぶ食べ物を"関西風お好み焼き"と表現するちょっと小馬鹿にした印象を受けるかも知れないけどでも関西風お好み焼きもこれはまた美味しいですよね広島風だろうが関西風だろうがお好み焼きは肉も野菜も卵も小麦粉や麺も一体となった完全食だと思っている。


材料(1枚ぶん)

必須:

  • 小麦粉: 適量
  • だしのもと: 適量
  • キャベツ: 適量
  • もやし: 適量
  • 天かす: 適量
  • 豚バラスライス: 適量
  • 卵: 1個
  • お好み焼きソース: 適量
  • マヨネーズ: 適量
  • かつおぶし: 適量
  • あおのり: 適量
  • ねぎ: 適量

あるといい

  • 焼きそばにつかうそば または 焼うどんに使ううどん: 1玉
  • さくらえび: 適量
  • その他、お好みの具材。イカとかいいですよ。

適当すぎるか? でも関西風お好み焼きもこんなもんだろ!

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材料のみなさん


つくろう

動画も作りました! :

youtu.be

 

1. 小麦粉とだしのもとと水(適量)を混ぜて液状にしておく。ここにさくらえびを入れておくと風味がとてもよくなる。

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KOMUGIKO

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「さらさらしている」と言える状態になりさえすれば分量とか気にしなくていい。


2. キャベツを千切りにする。1/6玉くらいかなあ。

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千切りが余ったら別の料理に使って。

3. フライパンBを熱して油を適量に加え、うどんなりそばなりを暖めてほぐす。

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ほぐれたら火を消しておく。

4. フライパンAを熱して油を適量に加え、準備1の小麦粉液を広げる。火を弱火にする。

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フライパン全体よりも一回り小さく広げるとよい


5. クレープ状になった小麦粉液の上にキャベツを乗せる

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うずたかく盛ろう

6. その上にもやしを乗せる

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caうずたかく盛ろう。蒸したら沈むから。


7. その上に天かすを振りかける

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この天かすがあるかないかで味がだいぶ変わる。あった方がいい。

8. その上に豚バラを被せる。

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接着剤としての役割もあるので満遍なく。

9. 2,3分待つ。フライ返しを小麦粉液の下に差し込んで、抵抗なく剥がれる感触があったらOK。

 

10. どうにかこうにかひっくり返す。

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ソォイ!


11. フライパンにふたをして、できる限り火を小さくして10分ほど放置する。蒸すのだ。

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ここはとても重要。広島風お好み焼きは、焼く料理ではなく、蒸す料理なのだ。

12. 10分経った。だいぶカサが減ったな。

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これでいいのだ。

13. フライ返しを豚バラの下に差し込んで、フライパンBの麺の上に移動させる。

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ソォイ\


13. 空いたフライパンAに卵を落としていい感じに広げる。

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ちょっと汚くなった。


14. フライパンAの上に、フライパンBの内容物を移動させる。

15. お好み焼きソースとマヨネーズをかける。

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写真うつりを気にして量を控えめにしたけど、ソースはもっとだぶだぶに掛けた方が美味い。

16. かつおぶし、あおのりをぶちかける。

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かつおぶしを掛け過ぎると味の半分くらいを持っていかれるので気を付ける。 できた。

17. ねぎもいっとこう

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おっと、ねぎも重要な要素である

このままスタンディングで食べてもいいし、皿に移してもいい。
これはかなり広島風お好み焼きだ、ぜひ作ってみてほしい。
ソースは、プライベートブランドの安いやつじゃなくて、
オタフクソースというソースを使ってほしい。たぶんスーパーにある。


島風お好み焼き豆知識

  • 県内では別に広島風お好み焼きと関西風お好み焼きを区別せずに、どちらも単に「お好み焼き」と呼ぶ(たぶん)。しかし、広島風お好み焼きを"広島焼き"と呼ぶと広島県人はキレる。キレる理由は私も未だによくわからない。
  • そう言いつつ、家庭でお好み焼きを作るときは普通に関西風だったりする(うちだけかも)。
  • 広島では、広島風お好み焼きのデリバリー・システムが完備されている。そばの出前と同じようなものだ。気の乗らない昼ご飯なんかは、地元のお好み焼き屋に電話してお好み焼きを配達してもらう。
  • 岡山の日生という地域では牡蠣をお好み焼きに入れたカキオコというプロダクトを提供しているらしい。リンク。食べたい。

エコカイロと幼き心の驚愕

デイリーポータルZ が好きで、だいたい毎日、更新分を追っている。
やる気の出ない夜はバックナンバーをあさってつらつら読む。

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ところで、幼いころに不思議な体験をした。

ある晩、親父から、土産としてあるブツを手渡された。
厚めのパックの中にどろっとした透明な液体が入っている。謎の金属片も入っている。
手のひらに収まるくらいの大きさ。恐竜の形だったような。

繰り返し使えるカイロだと言う。
「湯で温めればしばらく温かくて、しかも何回でも使える」と。
まあ確かに、湯で温めればしばらく温かい。しかし金属片が謎。

カイロを湯に漬けては、そう長持ちするわけでもない温かさを楽しんでいたが、
ある日、このブツを揉み揉みしていたら、急に液体が固まり始めた。

ビビった。液体が白く固まっていく様子を恐怖とともに眺めた。
そのあとどうしたかは忘れた。ヘタなことをしたことを隠すべく、捨てたような気がする。

なんでもない日常において、液体がいきなり固まり始めるというのは明らかに常識はずれなことで,
俺は何か世界の裏側を見てしまったのではないかと真剣に思い悩んだ。

--

そうしてこれである:

エコカイロを爆竹で反応させる
https://backnumber.dailyportalz.jp/2010/04/22/a/

なんだってんだ、それが正しい使い方だったのかよ。
液体が固まるに従い温まった、という記憶はない。
むしろ、この記事を読むまで、凍ったのだと思っていた。

親父が正しい使い方を知っていれば、間違いなく披露していただろうから、
彼もよく知らないままどこかから貰ってきたものだったのだろう。

この記事を読んで、からくりを理解した瞬間に大笑いしてしまった。

【肉祭り】ネットで1万円ぶんの肉を買う

先日、誕生日だったので肉を1万円ぶん買うことにした。

 

ここで買った。インターネット肉屋:

www.themeatguy.jp

 

買った品:

 

来た:

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肉1万円ぶん

さて、調理しよう。ここからは飯テロだ。

 

■ステーキ

ステーキを焼くときの絶対にして唯一の約束は、肉を常温にすることだろう。
解凍が済んでないまま焼くとかもってのほかである。
取説には「冷蔵庫に1日置けば解凍できる」と書いてあったけど、2日かかってキィィッ!!ってなった。

そして取り出しましたるは牛リブロース270g。
見てこの厚さ:

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厚みよ

焼いた:

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ちょいレアに過ぎたか。

美味い。オレ ニク クッテル感が半端ない。

ステーキお試しセットについてきたシーズニングを振ったが、
がりがりしてあまり美味しくなかった。挽いて使うものだったのかも知れない。

 

おっと、まだ3枚もステーキ肉があるの。なに? 今週はお祭り?

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醤油と酒でタレつくった

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おろしポン酢とねぎかけた

あと1枚は撮り忘れた。ステーキっていいですよね。


■ラムスペアリブ

羊肉が好きだ。他のどの肉よりも好きかも知れない。
あの独特の匂いがたまらない。前世は遊牧民だったのかも知れない。

美しい:

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ラムスペアリブ断面

魚焼きグリルでじっくり行こうじゃないか:

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オーブンという高度利器はうちにはない。

つついてたら破れたのでフライパンに移す:

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誰もお前を愛さない。

フライパンでぜんぜん大丈夫だった:

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台所は羊の匂いだけがする。

シンプルに塩コショウだけだ。
右のサルサソースっぽいものはマズかったので後日適当にスープにした。

よい。さすがのニュージーランド産、実に羊臭い。
こんなに羊臭が強いラムは初めて食べた。それがよい。
翌日、なんとなく体臭が羊臭かった。

 

スペアリブの半分が残っている。今度は味を付けてみよう。
サルサソースは失敗したが、トマトとの組み合わせはよさそうだ。
トマトと玉ねぎとクミンを上手いことやって、こうだ:

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羊スペアリブのトマト煮乗せ - 色の褪せた乾燥バジルを添えて:

これもよい。思ったとおりに合う。タバスコかけても美味かった。 

 

■テールスープ

なんとなく、ずっと前からテールスープを作ってみたかった。
でも牛の尻尾はスーパーには売られていない。ついに夢が叶った。

シンプルにテールのみ:

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テールスープ前

3時間煮て、一晩寝かせて、3時間煮た。
この白濁感よ:

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テールスープ後

塩コショウだけでめっちゃ美味かった。
焼き肉屋で飲むテールスープの倍くらい濃い。
テールに残った身も、肉多めのすじ肉のようで美味い。

ただ、お椀4杯ぶんくらいしか残らなかったのでコスパは良くない

 
■豚の角煮

これはまあふつうの角煮。角煮丼って男の子だよね。

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2週間くらいかけて堪能した。肉1万円ぶんってのはいいですよ。

完全論破された思い出とその教訓

大学生の頃、友人Hの部屋で飲んでいた。

経緯は忘れたけど、
「卵はタンパク質が豊富な食材であると聞く。
 タンパク質が多く含まれるのは、黄身か白身か」
という話になった。

私は、白身のはずだと主張した。
ボディビルダーの日常を紹介するテレビ番組で、
彼らが食べる食事のメニューが紹介されていた。
メニューの1つとして、5,6個分のゆで卵の白身
含まれているのを思い出したからだ。

Hは、黄身のはずだと主張した。
タンパク質は生体を構成する主要な物質だ。
単なるクッション材に過ぎない白身に入っていても仕方ないだろう。
雛の元である黄身に含まれているはずだ。

Hの主張を聞いた瞬間に負けを認めた。

いま思うと、私の主張は間抜けに過ぎる。
この逸話は、以下の教訓をともなって今でも時折思い出す。
 観察・直感から見出した"それっぽい"関係を重視してはいけない。
 論理的・科学的な裏付けを求めよ。

でもなんでボディビルダー白身食うんだろ。
これは記憶違いではないと思うのだが…。低カロリーで腹が膨れるから?

【フェルミ推定】フェムトの微小領域から愛を叫ぶ

ふと、いま暮らしているこの部屋は、地球の可住領域に対してどの程度の体積を占めているのか気になった。
ざっくり計算できるだろう。やってみよう。

求めたい値は以下のXである:

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分子は簡単だ。ざっくり、5m × 5m × 2m = 50m^3 = (5.0^-2 km)^3 くらい。
実測したわけではないが、cm程度のズレは地球の可住領域に対しては鼻くそみたいなものだからこれでいい。

地球の可住領域をどう計算しようか。
地球を球だと考えよう。おおよそ、地上から50mくらいまでが可住領域じゃね?
それより高いタワマンとかあるけど、まあ置いとこう。

球の体積を求める公式はこうだ:

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地球の半径は6,400kmだから、それより50m大きい球の体積から差を取るとこうなる:

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途方もない数字だ。

両方の数値を最初の式に入れると、

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おおよそ、2.0×10^(-14)。20フェムト。

フェムト。俺たちはなんて小さな存在なのだろうか。

そんな微小な領域から、俺たちはネットに愛を叫び続ける。

僕の考えた最強の自炊メモ

僕の考えた最強の自炊メモ

  • 米は研がなくても味変わらない。
  • 安いキムチは想像を超えてマズい。白菜にキムチの素をまぶすよりマズい。牛角キムチは値と味のバランスが良い。
  • ニンジンは必要な本数だけバラで買おう。すぐ溶ける。
  • ブレンディは,冷たいカフェオレにするならいいが,それ以外だとクソマズい。ゴールドブレンドは高いがよい。
  • オクラの板ずりって意味なくね? と思っていたが、茹でたオクラを細かく切らないで食べるときは、オクラの毛が不快。小口に切るなら気にならないのでやらなくてもいい。
  • タマネギは長期間保つけど、新タマネギは保たない。すぐ溶ける。
  • おろし金で固形のコンソメを削ってはいけない。おろし金の歯が負けてしまう。
  • 肉ッ! ってものを食べたくなったとき、砂肝とかハツみたいな微妙に安い部位を狙うよりも、「鶏胸肉で唐揚げ、またはチキンカツ」「鶏モモ肉でチキンステーキ」「豚のひき肉でハンバーグ、またはメンチカツ」このどれかあたりの方が満足度高いぞ。
  • タルタルソースのピクルスの代わりにらっきょを使うのはあり。
  • 食費の節約で生活費を抑えるのは愚かである。
  • 貧乏自炊は辛い。せいぜい「贅沢品は買わない」くらいに抑えて、食べたいものは食べる方がいい。食の楽しみのない生活に色はない。
  • 1週間もやししか食ってないとか言うやつは自己陶酔している。そんな日々を送るくらいなら単発バイトでもした方が格段にマシ。
  • 外食を否定してはならない。自炊に固執するのは視野狭量である。
  • 食への関心を失うなかれ。自炊では到達できない美味いものがこの世にはたくさんある。
  • 自炊は趣味ではなく家事。70点取れる料理をコンスタントに作成できることが目標。100点は稀でいい。
  • もやしは買って2日目で土臭くなり、3日目から食えたものじゃなくなる。でも30円くらいだからどうでもいいよね。あと1週間すると溶ける。
  • 旬は強い。夏野菜を冬に買うのは愚かである、冬野菜を夏に買うのは愚かである。でも買っちゃう。
  • トマト缶詰は素晴らしい。挽き肉と玉ねぎを炒めてトマト缶詰とコンソメを入れて放置するとトマトソースができる。安くて美味い。
  • 秋には梨を食おう。
  • 鶏胸肉は安いがマズい。チキンカツは美味しい。
  • 安いウィンナーはマズい。美味いウィンナーは高い。
  • 鶏レバーは,鶏胸肉と同じくらいの値段で買えて,なおかつ栄養的にも良さそうである。しかし,遂に美味しく調理する術を習得できなかった。
  • 値引きされた豚モツを買ってはならない。古くなった臓物はどう調理しても臭い。
  • 魚の缶詰はサバの水煮がNo.1。最近売り切れが続いている。
  • 値引きされた刺身を買うことに何ら卑しさを覚える必要はない。
  • 昼に買って夜まで冷蔵庫に入れていた刺身と,夜に買った刺身に違いはないはずだ。
  • お好み焼きは、肉・野菜・卵・小麦粉が揃った完全食である(広島出身)。
  • 冬は白菜。適当に刻んで、だしのもとを入れた水とニンニク1片で30分くらい煮て,最後に少し塩を入れる。これだけですごい美味い。
  • 米と味噌汁と納豆と卵と豆腐と牛乳を食べていれば健康だと思うが、満足感がなくて耐えられない。
  • ブロックの豚肉を1時間くらい煮て,その煮汁でカレーを作るとすごい美味い。肉は具にしてもいいし,煮たあと醤油に漬けておけば簡易チャーシューになる。
  • 袋ラーメンを否定する理由はない。安い・速い・美味い。
  • 東海林さだお タコの丸かじり 台所の「捨てられない面々」

> 探し物をしていて、使い残りのハムの塊が、冷蔵庫の奥のほうから出てくることがある。これは確か、三週間ほど前に半分ほど使ってしまいこんだものだ。
> とりあえず、においをかいでみる。
> 少しにおうような気もするし、しないような気もする。火を通せば食べられるかもしれないが、なにしろ三週間も経っている。あぶないことはあぶない。
> このハムは、「ま、とりあえず」ということになって、再び冷蔵庫にしまいこまれる。そうしてこのハムは、さらに十日経って再発見される。もはや、食べることはできないであろう。
> この時点で、このハムは、ゴミの資格を十分備えたことになる。はっきりゴミになったのだ。しかし発見者は、はっきりゴミと認定していながら、まだこれを捨てたりはしない。
> 「もっと、ようく腐ってから」
> というヘンな理由のもとに、もう一度冷蔵庫にしまいこまれるのである。
> 腐っていることは十分承知しているのだが、ゴミとしては腐り方が足りない、資格がいまひとつ十分でない、ということらしいのである。

  • わかる。水菜が葉先から腐っていくのを何日も見守ったりする。
  • ナンプラーは、醤油や味噌の「豆っぽさ」を加えないでコクを増したいシチュエーションで有用。そんな場面あるかよと思うけど、たまにある。
  • ちゃんぽんと皿うどんは、野菜も入れようという気持ちが自動的に沸くからいいよね。
  • 島風お好み焼きメモ
  • 生地にサクラエビを混ぜると風味がよくなる。
  • 生地はゆるゆるでいい。現フライパン2種の小さい方でソバを焼く、大きい方で本体を焼く。本体は、大きい方全体で作っても縮むので問題ない。
  • ソバは若干焦げ目がつくくらいがよい。
  • 本体にあげかすを忘れぬよう。
  • 豚バラが接着剤になるので惜しみなく並べる。
  • 弱火で10分蒸せ。
  • かつおぶしをかけ過ぎない。
  • ネギは必要
  • デリバる場合は汁漏れに注意。
  • 安いステーキ肉を焼く、焼いたあとに輪切りのトマトをソテーする、一緒に食う、うまい。
  • かぼちゃと挽肉のポタージュは美味くて栄養があってよい。
  • トマソを作ったときはスパゲティをあえてから冷凍しよう。ソースだけだとなかなか食わん。
  • 東海林チャーシューはとろ火で作るとしっとりチャーシュー。
  • そのチャーシューが余ったらネギと炒めて卵でとじるとよい。
  • どん兵衛次郎はモヤシとキャベツを食えていい。
  • ラム肉フライパンジンギスカン、よい。
  • フォーっぽい汁はウェイパーとナンプラーとレモン汁で作れる。
  • 豆腐チゲは貝の出汁が決め手。断然に違う。
  • 肉うどんの肉を常備しよう。肉うどんにしてもいいし、卵でとじてどんぶりにしてもいい。
  • 肉うどんとゆでた水菜はそこはかとなく合う。思ってるより薄まらない。
  • マルタイラーメンで酸辣湯麺を作るのは素敵な行為。
  • うどん、やまいも、てんかす、おんたま、あたたかいままで食べよう。
  • ハンバーグをもっと上手に取り入れるべき。
  • 雪印マスカルポーネ美味い。付属しているエスプレッソソースをかけるとこれで完成する。
  • 千切りキャベツの胃もたれ防衛効果はすごい。
  • 春菊サラダは素晴らしいが、1日置くとえも言えずマズい。常備菜にはならぬ…
  • 白菜と豚バラのミルフィーユ鍋は巻く必要なんてなかった。
  • ナポリタンのソースにカレー粉入れると美味いって見たから入れたら美味い。ウスターソースも入れたんだけど、なんか外食の匂いがして素敵。食べると妙なくらいに複雑な味わい。

電熱線コンロあるある

かつて借りていたアパートのコンロは電熱線だった。こういうの → リンク

あらゆる点でガスコンロに劣る。

電熱線コンロあるある:

  • 弱い。とにかく火力が弱い。
  • フライパン乗せて電源入れると,フライパンが温まるまでにタマネギ2個くらいみじん切りにできる。
  • 鍋で湯を沸かそうとすると,電源入れてシャワー浴びて出てきたくらいでまだ沸いてない。
  • 実家とかで久々にガスコンロを使うと、調理に要求されるテンポについていけない。
  • めっちゃ電気食う。電熱線とレンジを同時に使うとブレーカーが落ちる。
  • 火力発電 → 電気 → ジュール熱という不憫な使われ方をするエネルギーに哀れみを覚える。
  • 暗闇に浮かぶ熱された赤い電熱線は美しかったりする。でもガスコンロの青い炎の方が綺麗。
  • 電熱線コンロ1口で7年も自炊し通した私は相当なドMだと思う。

夜行バスを利用する際のガイドライン

(2012年当時に別サイトへアップした内容の転載。2018年現在、ちょっと事情は違うかも)

はじめに

大学生にもなると、どっか遠くに行くこともあるでしょう。旅行なり、学会発表なり。
遠くへ行くとき、移動手段として夜行バスが選択肢に挙がるかも知れません。
私は、実家が広島なので帰省の際に夜行バスをよく使います。
もう何度となく乗りました。「夜行バス・アマチュア」のレベルは脱していると思う。

自分用のメモを兼ねて、夜行バスを使うときの指針を提案したいと思います。
夜行バスを使おうと考えるとき、参考にしてもらえればうれしいです。


※ しかし、周りの人たちの話を聞くと、ここに書いてることはそれほど一般的ではないことがわかってきました。バスの会社や、特に路線によって状況は大きく異なるみたいです。私はまだアマチュアでした。

夜行バス2大原則

あなたは、夜行バスに対してどのような印象を持っているでしょうか?
やはり、「夜行バスは安いがキツい」という印象が一般的な気がします。

でも、どうだろう。
その「安いがキツい」というところに、何か魅力を感じませんか?
飛行機や新幹線なんかとは違う、洗練されてない感じ。ワイルドでタフな感じ。ちょっとした冒険の匂い。泥臭さ。

新幹線で九州まで行ってきました、と言う人よりは、
夜行バスで九州まで行ってきました、と言う人の方が、こなれてる感じがする。
ツアーで海外に行ってきました、と言う人よりは、
バックパックを背負って海外に行ってきました、と言う人の方が、かっこいいと感じるのと同じで。

私もそんなイメージを持っていました。
夜行バスにロマンを感じていました。(「海辺のカフカ」が好きだからかも知れない)

10回以上乗った今の私が言います。
そのイメージは幻想だった。夜行バスにロマンはない。夜行バスは、安くてキツい移動手段に過ぎない。(さくらさんとも出会えない)

 

夜行バスに関して、私は次の2つの原則を提案したいと考えています。

  • 原則1 『移動した先で何かイベントがある場合、行きは夜行バスを使ってはならない(帰りは可)』
  • 原則2 『夜行バスを使うときは3列シートの夜行バスを使う』

原則1: 『移動した先で何かイベントがある場合、行きは夜行バスを使ってはならない(帰りは可)』

夜行バスは疲れます。
座ったまま寝ないといけないというのは、なんかやっぱ不自然です。

帰省のために夜行バスを使うなら少しくらい疲れてもいいのです。
家に着いてから改めて横になって寝ればいいから。

しかし、移動した先で何かイベントがある場合は、夜行バスは避けた方がいいです。
『安さ(とロマン)に惹かれて夜行バスを選んだが、移動で疲れて、楽しめるものも楽しめなかった・やるべきことが上手く行かなかった』
というのは金をケチって損する典型例です。もっと慎重に、楽な交通手段を使うべきです。

移動した先で何かイベントがある場合、行きは夜行バスを使ってはならない。

(なので、やる事をぜんぶ済ましたら、帰りは夜行バスを使ってもいいだろう。)

 

原則2: 『夜行バスを使うときは3列シートの夜行バスを使う』

夜行バスには、3列シートのタイプのバスと4列シートのタイプのバスとがあります。
3列シートだと両隣の人との間にスペースがある。椅子、通路、椅子、通路、椅子という並び。
4列シートだと隣に人がいる。椅子椅子、通路、椅子椅子という並び。

4列シートのバスは、修学旅行なんかで使う団体バスを思い浮かべるといいです。まさにそんなバスです。
・・・まさにそんなバスなのです。


恐ろしく狭い。すぐ横に人がいる。ぜんぜんくつろげない。
座ったまま寝ないといけないという身体的な負担に加えて、
隣の人に気を払わないとならないという心理的な負担が加わります。

(でも、4列シートのバスに乗ったとき、一度だけ、隣に座った人と少し話したことがあって、
 その人は「昔から夜行バス使ってるけど、最近はだいぶ改善されてきたよ。昔はひどかったものだ」とおっしゃっておりました。どんだけひどかったんだ。)

それに対して3列シートタイプは、まあ狭いのは狭いですが、
「隣の人のことを考えなくていい」という分、ずいぶん楽です。

また、3列シートタイプのバスはまず車内にトイレがあります。
4列シートタイプはあったりなかったりです。

またさらに、3列シートタイプのバスは、遮光なんかの車内環境も整ってます。
4列シートタイプのバスは、カーテンがすげえ薄かったりすることがあります。高速のトンネルまぶしすぎ。

要するに、3列シートタイプは、4列シートタイプよりも全体的にグレードが高い。
っていうか、4列シートタイプのグレードが低すぎる。耐えられない。
値段で考えると4列シートタイプのバスの方が安いのですが、いや、その差額で「楽さ」を買えると思えば安いもんです。

夜行バスを使うときは3列シートの夜行バスを使う。

 

ところで、夜行バスの運賃っていくらぐらいよ?

※最近は乗ってないので運賃は2012年当時のものです

きついきついと言いつつも、やはりその安さは尋常ではないです。

具体的にどれくらい安いのか、例として東京駅-広島駅間で交通手段ごとにかかる金額を挙げてみます。
(ぜんぶ片道です。また、特に断らない限り、忙しい時期じゃないときの平日の金額です。お盆とか正月とかはどこももうちょっと高いです。あと休日も少し高かったりする)


夜行バス
 4列シート 約5,000円(オリオンバス
 3列シート 約8,000円(JRバス中国 ニューブリーズ号)

新幹線
 約17,500円(のぞみ 普通車自由席)

飛行機
 約33,000円(ANA 普通運賃)

寝台列車は東京-広島間は今はもうないっぽい)


やはり夜行バスやばい。

とんでもねえよ。
帰省で往復したら、新幹線を使う場合より2万くらい安い。

 

で、乗車時間はどれくらいなのよ?

同じく、東京駅-広島駅の片道を例として挙げます。

夜行バス 11時間 (帰省ラッシュの頃だとそれなりに増加。私の経験した最長乗車時間は15時間。20:00東京発、翌11:00広島着)
新幹線  3時間
飛行機  1時間半


やはり夜行バスやばい。

とんでもねえよ。
帰省で往復したら、新幹線を使う場合より16時間くらい遅い。


しかし、これを「夜行バスに乗るだけの簡単なお仕事」だと思えば、
3列シートタイプで 20,000円 ÷ 8時間 = 時給1,250円
4列シートタイプで 25,000円 ÷ 8時間 = 時給1,500円ちょい

いいと思うか安いと思うかは人次第ということですが、…私は…やはり……いいと思ってしまうのである…。
この時給を知っては、帰省に夜行バスを使うことが、短期のバイトに思われてならないのだ……。

 

それでも夜行バスに乗るならば

やはり、金には抗えません。

いつか自由に新幹線を使える身分になれることを夢見て、
今は夜行バスに乗るときに気を付けるべきことを挙げて、じっと耐えましょう。

0. 乗れるかどうか確かめる

行きたいところに夜行バスが出ているかどうかは、次のウェブサイトあたりで検索してください。

3列タイプも4列タイプも含めて → 夜行バス比較なび
3列タイプのみで        → 高速バスネット

(これら以外にも検索をかけられるとこはたくさんあります。私がとりあえずこの2つを使ってるので。)


1. 乗るまでにすること

まず第一に、席の予約する必要があります。
(昔はそうじゃなかったらしいが)昨今の夜行バスは予約しておかないと乗れない。
予約はネットからできます。上のウェブサイトも、検索してからそのまま予約ができるようになってます。だいたい1ヶ月前から予約ができます。
支払い方法は、カードとか振込とかコンビニのチケットマシーンとか色々と用意されています。
(少なくとも東京-広島間は)忙しい時期には思ってる以上に早く席が埋まってしまうこともあるので、早めに予約しておくのがいい。

 

2. 乗る際にすること

  • 集合場所,集合時間は必ず確認しておく。 当たり前だけども。 しかし、私は、集合場所を間違えて1万円を失ったことがある。 
  • 持ってこいと指示されたものは持っていく。当たり前だけども。 「このメールを印刷して持って来い」とか指示されます。それは確実に持っていきましょう。必要ない場合の方が多くて油断してたら、危うく乗せてもらえなさそうになったことが私はあります。
  • 荷物は多くしない。 大抵、荷台に入れてくれる荷物は一つまでです。残りは車内に持って入らないとならない。出発すると到着するまで荷台に入れた荷物は出せないので、車内に持って入るものは事前にまとめて別にしておく。 
  • 飲み物を多めに準備する。夏でも冬でも。車内で喉が渇くと辛い。バス乗る前に1Lペットボトルのお茶でも買っておくと安心。2Lは置く場所なくて邪魔。
  • 音楽プレーヤーか耳栓は持っておく。いびきをかかれる方も結構いるので。わきまえてほしい。
  • 最初の休憩で人が出払ったときに最大限の楽な環境を作ってしまう ベルトを外す・靴と靴下脱ぐ・フットレストとか準備する・飲み物をすぐ手の届くところに置くなど。 ジーパンとかきつい服は着ていかない方がいい。ほんと辛い。私は寝巻きに着替える。到着したらトイレで着替える。
  • 眼鏡かけてる人はケース持っていくと楽。眼鏡置く場所がないので。 
  • (3列シートのバスなら遮光がきちんとなされているので気にしなくていいが) アイマスク持っておくと安心 4列シートだと、たまに、バス前方にカーテンがないバスがある。眩しい。 また、4列シートだと、たまに、車内のカーテンが遮光タイプじゃないバスがある。トンネルに入ると眩しい。

3. 乗ってからすること

乗ってしまえば、まあ後は目的地に着くまで運ばれていくだけです。ドナドナ。
(ちなみに、休憩は、トイレのついてないバスの場合、3時間に一回くらいある。
 トイレのついてるバスはノンストップなことも多い。(運転手さんの交替で止まることはあるが、そのとき乗客はバスを降りてはいけない))

しかし、いかんせん車内は暇です。
カーテン閉まってるから、ぼんやりと外を眺めることもできません。

消灯までは(酔わないなら)本でも読めばいい。
しかし、消灯してしまってはどうしようもない。一応、読書灯が各シートについているけど、まあ使うのはマナー的にアウトです。

携帯ゲーム機を持ち込んでいる人もいる。最近はiPadを持ってる人も多い。
しかし、消灯してしまってはどうしようもない。消灯後に光の出る機器をいじるのはよろしくないです。

じっくり考え事をするというのも悪くない。
しかし、やはり消灯してしまうと、思いついたことのメモもできないから困る。ささっと携帯か何かにメモする手はあるけど。

他には、音楽を聴くのも良い暇つぶしになります。音漏れしなければ消灯後もOKなのがいい。
最近あんまり聞いてないというものを持っていって、ゆっくり聞きなおすのがいい。
ネットで無料公開されている古典作品の朗読なんかも悪くないです。YouTubeあたりに色々ある。

酒の持ち込みは禁止されていません。(禁止なバス会社もあるかも)
缶ビールと何かスナック菓子を持ち込んで飲んでるおっちゃんはよく見ます。それをまねてビールを持ち込んだらけっこうよかった。
ここのところはアルミ缶ボトル入りの日本酒を持ち込んで飲んでる。(フタできるから匂いは問題ないんじゃないかとは思っている)

 
以上。

それでは、よい夜行バスを。