大きい肉をオーブンで丸焼きすると幸せが訪れる - ローストチキンを焼こう2羽ほど
はじめに
僕には3つ下の弟がいて、先日、弟が昼飯に誘ってくれた。「めっちゃおすすめの品があるから食べてくれ。おごってやるから」と。
ココスの「王様のローストチキン(¥990)」というメニューだった。
これ:
※ (追記)どうやら、2020年10月下旬のメニュー更新で消えてしまったようだ。近所のココス2件に問い合わせたから間違いない。
すごいな。手羽付きの鶏四半身が鉄板に乗ってやってきた。迫力があった。"大満足の270g!"と公式ページにある。大満足した。
弟は、ソースとして"マスタード&マヨ"を選んだ。
「これが最強だから」
最強だった。鶏はマスタードとマヨネーズで食べるべきだ。
骨付き鶏肉を軟骨まで食べきる父親の元で育ったおかげで、我々兄弟が鶏肉を食べると最小限の骨しか残らない。「ここまで食えばこいつも満足だろう」と、食後に述べあうことが儀式のようになっている。
「やっぱ美味いわ。俺、肉だと鶏が一番好きかも知れん」
「マジか」
弟には何かと世話になっているからここらで恩を返しておこう。
「それなら近々、ローストチキン作ろうか? 鶏まるまる一羽で」
「神?」
そうだ俺が神だ。
肉ギャラリー
前年の9月まで北海道で農作業してました。1つ前の記事も見てください:
その後、2019/11から2020/02までニュージーランドに渡って、精肉加工工場で働いてました。ニュージーランドの思い出は未だにいまいち消化できてないので、この際は置いておく。ともあれ、現地では、基本自炊で調理機器もあって、塊肉が容易に手に入る環境だったから、よく肉を焼いた。
大きい肉を焼いた思い出を貼る:
「でかい肉を焼くと人は幸せな気持ちになる」という知見を得た。今年の2月に帰国して、それに合わせて前会社も辞めたのだが、巨大な肉を焼くのは楽しいという経験は残った。実家にはオーブンレンジがあるため巨大な肉を焼く経験を活かすことができる。
よし、焼くで焼くで
とりま丸鶏が要る
ローストチキンを作るためには丸鶏が必要だ。羽がむしってあって、首と内臓とが抜かれた丸々の骨付き鶏肉だ。大きいスーパーの精肉コーナーにたまに並んでいる。そう高価でもない。1羽1,000円くらいだったと思う。近場のスーパーを順々にめぐっていく。なかなか見つからない。
めぐったスーパーマップ:
……おかしいな、どこにも売られてない……。「精肉棚の鶏コーナーの端っこあたりに並べてある、ビニールパックで真空梱包された丸鶏」の映像は僕の脳の中に確かにある。
あ、ハナマサで見たのか? 茨城・東京に住んでいたころはハナマサでよく買い物をしていた。そうかも知れない。ハナマサに行くのが安牌か。調べてみたらハナマサは広島には出店していなかった。ぐおあ。
スーパーを7軒めぐってようやく気付いた。俺が丸鶏を見たのはクリスマスの時期だったんだ!! あの時期だったからスーパーに丸鶏があったんだ!! 脳が若返るようなアハ体験があった。
脳がパリっとしたものの、しかしそうなるとこれ以上スーパーを探索する意義は薄い。
それなら肉は肉屋だ。それなら肉屋に発注しよう:
国道191号線の可部中央交差点を西に折れ、200mほど直進すると、向かって右手に精肉店がある。「旭屋精肉店」だ。何度も通っている道なのに、ここに肉屋があることすら気づいてなかった。ニュージーランドから帰国して、国際免許証を返納するために最寄りの警察署に向かっているときに初めて存在を知った。精肉に向かうセンサーがまだ過敏だったのかも知れない。
電話をかけて、お肉の注文ってできますかね? と訊いてみる。できますよー! と、気のよさそうで、僕より20くらい上だと思うお姉さんが答えてくれた。ローストチキンに使えそうな丸鶏を2羽 注文したい旨を伝える。ちょっとお時間いただくけどいいですかね、ってことで、ぜんぜん急いでないんで1週間後とかで大丈夫ですー、と答える。
丸鶏お出迎えからの観察
というわけで1週間後に2羽の丸鶏を手に入れた。
つつがなく取引は完了した。丸鶏2羽を受け取って電車で帰宅した。
冷凍だった。即日で焼くつもりだったが気持ちがしおれた。冷蔵庫に1日置いて解凍する。
1日明けて上手く解凍された。どうせなので観察してみよう:
ちなみに、この大きさで1.2kgくらいでした。2羽で2.4kgぐらいの2,500円だった。100g100円くらいか。
下準備と詰める具材と
弟は野菜が嫌いだ。彼の好みは肉・炭水化物・脂である。高2くらいの味覚してる。
つまるところの最適解はこれだ:
ガーリックライスのレシピはこのサイトのものを借りた:
もう1羽には普通に野菜を詰めた:
このサイトのレシピを参考にさせてもらった:
あと、首を残したままだとややキモかったので切り落としてスープにしました:
ああ、あとそう、丸鶏の腹腔の容積ってどれくらいなのか? と気になって水を入れてはかってみたのですが、数値をメモってなかったので忘れました。残ってる写真的には750mlくらいなんじゃないかと思う:
焼くぜ焼くぜ
丸鶏の準備ができた。ブロッコリー・じゃがいもをゆでて切り、またプチトマトを切り、鶏のまわりにもりつける。
焼けたぜ焼けたぜ
230度で40分ほど焼きました:
以上が野菜を詰めた方の鶏で、いわば試金石でした。本命の、ガーリックライスを詰めた鶏がこちらとなります:
最後に豆知識: ガーリックライスや野菜を詰めたはいいけど、これって何? 尻から掻き出すのか? と心配してましたが、家庭にある普通の包丁で焼きあがった鶏を縦方向に両断することは容易でした。ざくっといけます。
おわりに
家族全員、大変に満足することができました。丸鶏が2羽あると5人家族で腹いっぱい食べることができます。弟氏もご満悦で作った甲斐がありました。
丸鶏の入手経路が確保でき、自宅にオーブンレンジ的なものがあれば、作成はさほど難しくないのでローストチキンおすすめです。特にガーリックライスいいですね、これ重すぎるんでは? と下準備のときには思いましたが、鶏の脂がしみたガーリックライスの美味さはとてつもなかったです。