【珍しいものを食う】松きのこのホイル焼きとカルパッチョ

おなじみの地産作物コーナーで "松きのこ" というきのこを見かけた。

フジグラン緑井の食品売り場で約400円だった。

 

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松きのこさん

人工マツタケを栽培する研究の中で偶然に生まれた品種らしい。
これとか読もう: 

www.ruralnet.or.jp

シイタケの種菌が使われているそうで、素性としてはシイタケに近いのか。しかし、味と香りがマツタケに似ているという。それでいてこのお値段。買ってみた。

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松きのこさん

さっそく観察と実食を行う。

ただ、残念ながら、物心ついてから、マツタケをよく見たことも無ければ食べたこともない。まあでも見た目はマツタケっぽいのかな。でも軸のけばけば感とかはしいたけに近い。匂ってみる。上記のとおり、マツタケと触れ合う機会がなかったのでこれがマツタケ臭に近いのかは分からない。でもシイタケともちょっと違う気がする。何に近いかと言われると上手く答えられない。きのこの匂いだ。

それでは食べてみよう。まずはホイル焼きにする。炭火焼きにしたかったけどそこまでの情熱は持てない。あまり火を通さない方がいいらしい。4つ割りにして醤油をまぶし、アルミホイルにくるんで軽くトースターで焼く。

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ふむ、味の第一印象は「シイタケだ」だった。しかし、シイタケとは違う香りもある。これがマツタケに近いものなのかは私には分からない。歯ごたえもだいぶシイタケとは違う。シイタケの身が詰まった感じとは違って、ふかっとしている。
きのこを評する語彙を持ち合わせてないため、これ以上には評論できない。
ただ、"素性のいいきのこ"という印象だ。普通に美味しい。夕飯にこのホイル焼きがあったら素直に嬉しい。

 

さて、松きのこの特性の1つとして、生でも食べられる ことが挙げられるらしい。
きのこを生か……。まあでもマッシュルームも生で食べたりしますよね。
開発元の世羅きのこ園のウェブサイトにレシピがあったので、カルパッチョにしてみる:

www.matsukinoko.com

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白身魚として鯛のサクを買いました

……! 生きのこ、思ってたほど違和感ない!
松きのこの食感が軽いのもいい方向に傾けている。
さっくり噛み切れて、きのこの美味い風味が立ち上ってくる。
へええ、"食べられるもの"と脳が認識すると途端に「きのこって生で食うの美味いじゃん!」という心持ちになってきた。
これが、なんていうか、きゅむきゅむした食感だったら違和感あったかも知れないけど、ほんとにスッと歯が入ってさくっと噛み切れるから受け入れられる。

ただ、残念ながら、カルパッチョとしてはさほど強まらなかった印象。「鯛ときのこだな」という感想で、特別、いっしょに食べたら美味しいとは思わなかった。

 

総合すると、どうだろう、間違いなくうまいきのこではある。
マツタケの代用品になるかと問われても、マツタケを知らないから何とも言えない。
今回の体験から1つ言うなれば、生で食えるきのこの違和感のなさ が挙げられる。
これは体験してみてもいいと思う。広島の人は見かけたらバイナウ。